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You are my hero♡

第3章 *蘇り


朝ごはんを食べ終わると、毎日欠かさずお父さんの眠っている仏壇にお線香をあげる。

父は私が物心ついて間もないころ、交通事故で亡くなった。


お父さんっ子だった私は、まだ1歳ぐらいだった歩夢を抱いたお母さんに、なんでお父さん帰ってこないのって何回も何回も泣きわめいた。


でも、私達の前では絶対に泣かなかったお母さんが、初めて夜一人で仏壇の前で泣いている姿を見てから、私は、もうお母さんに泣きわめかなくなった。



一番悲しいのはお母さんだった。

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