テキストサイズ

ひざカックン

第6章 なついあお


「さあ選んで。線を増やしてもいいわよ」

そう言って彼女が僕に紙を差し出す。

「…何…これ?」

「アミダくじよ。知らないの?」

彼女が僕をあきれたように見る。

「知ってるよ。何のアミダなの、ってこと」

「実験するのに必要だからよ」

「……実験…に必要?」

「もう!ここには私達二人しかいないんだから、どっちかが実験して、残りは被験者にならないと実験できないでしょう?」

「う…うん」

彼女の勢いに押されて僕は頷く。



ストーリーメニュー

TOPTOPへ