
ひざカックン
第6章 なついあお
「あっ!星印!大当たり!被験者ですっ、おめでとう」
と彼女は拍手して大喜びしている。
僕は被験者が何をされるのかよくわかっておらず、なんとなく不安になる。
「ちょっと、何を情けない顔してるの?公平に決めたんだから、文句なし。被験者は、実験する人の言うことには逆らえないのよ」
彼女が悪そうな顔で言う。
「ええ~…?」
「文句言わない!」
「…はい」
こうして僕は彼女のモルモットになった。
後から考えると、星印が被験者だなんて決まっていなかったのだから、僕は彼女にまんまとハメラレタのだった…。
