
山岸君と照井君
第8章 特別―――…。
しかし―――――…
「山岸!!お前はアスリートか!!」
「は?違うに決まってるだろ?」
「いや!そりゃぁ見れば解るよ!!
いやいや、会話もなしにストイックに歩き続けるって!!
同行してる…俺の立場は?って感じなのだが!!」
「――――…あ」
“あ”じゃね〜よ!!
距離縮めれね〜じゃね〜か!!
そう…山岸は、歩く!と決めたら…
無言でひたすら前を見て黙々と歩き進め始めたのだ!!
そのスピードは、全然…遅くて…俺的には余裕だったのだが――――…
山岸は、なかなかの必死っプリで……逆に、話しかけられなかった…
「あ…すまない…つい歩くのに集中してしまった!照井君を置き去りにしていた雰囲気はなかったのだが…
右側にいたし…」
