
山岸君と照井君
第12章 別世界―――……。
「よしっ!っと、さぁ帰るか!!」
僕は、パンパンになったカバンを誇らしげに見て照井君に準備が出来た事を告げた!!
すると―――――…
僕の肩に―――――…
照井君の軽いカバンがかけられた!!
「お、おい!!照井君?」
そして…
パンパンに重そうなカバンは、ヒョイッっと…照井君が持ち上げた―――――…
「ぅわ…マジ重い…
山岸絶対、俺に持たせるつもりだったんだろ〜!!
意外に鬼畜だな〜〜〜〜」
はぁ?鬼畜って!!僕は、そんな事一言も言ってないぞ!!
だが…照井君は、ヘラヘラしたまま―――――――…教室を出ていく!!
「て――――…」
大声で、呼び止め様としたが…
廊下の人だかりに……萎縮してしまった――――――…
「う゛〜〜〜〜〜…照井君め」
僕は、肩にある…照井君のカバンをギュッと掴み……
照井君の隣に駆け寄る……
「今日――――…だけ…だぞ…
///…持ち帰りは…厳選するから……」
「その方がいいな、これは重すぎる…」
照井君は、隣で八重歯を見せながら笑っていた―――…
