
山岸君と照井君
第1章 はじめまして―――…。
「お兄様!!お邪魔しました!
本日は!突然訪問してしまい!!大変申し訳ありませんでした!!
お兄様との出会いは!!僕の一生の思いでといたします!!ありがとうございました!!」
帰り際…山岸のカケルさん好き好きオーラは…
何故か…俺と杉浦をイラつかせ…
カケルさんをドン引きさせていた――――――――…
杉浦のブラコンっぷりは…継続中らしいと…
訪問で感じた…
杉浦の…奥底にある悩みつ〜か…闇つ〜かは、わからないが……
いつか…友達として話してくれたら…
少しは楽に…生きられるのかな?って……
思ってみたり…
「杉浦、今日はサンキューな…
女子達に教える暇があったら俺に教えろよ!
二年は…お前たちと同じクラスになりて〜からな!」
杉浦は、ため息混じりに…ハイハイって笑ってた…
「カケルさんも、今日はご馳走さまでした。」
「これからも、ミチルと仲良くしてやってね…
また、遊びにおいでね」
カケルさんは、微笑みながら…俺たちを送り出してくれた…
山岸は、“また、遊びにおいでね”しか耳に入っていなかったのか…
「カケルお兄様!!また、来ていいって!!
はぁ〜ホントに杉浦君のお兄様なのかなぁ?あの優しさ…あの癒し…
杉浦君は、見習うべきた!!」
ハイハイ…なんだかなぁ〜…
疲れた――――――…
