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山岸君と照井君

第13章 居心地―――……。

最寄り駅に着くと――――…



昨日…山岸と歩いた道が――…



胸をキュンとさせた…




昨日は…二人で歩いた道を…



今日は、一人で歩く…







いや…山岸のカバンと…歩いている…




左側が…少しさみしいけど…




カバンが…アイツの代わりをする…



バカみたいに重いカバンが…



バカ素直な山岸みたいで…


だんだん愛着が湧いてくる…




「…アイツ――――…カバンの件…気がついてるかな?



忘れられてたりして…


お前の主は意外に薄情だからな…泣くなよ…よしよし」




一人歩く…道すがら…



独り言が多くなる…







黙々と歩き…






目の前の豪邸に…思わずため息――――…






「やっぱり…デカイな…」




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