
山岸君と照井君
第2章 右側―――…。
「山岸、立ち話もなんだろ?ここ座れよ!」
照井君は、使用されてない椅子を引っ張ると…座る様に僕に差し出した…
「―――ぅ…ん…、そこまで言うなら…座ってやる」
「そこまで言って無いけどな!!まぁ〜座れよ」
「!!ふん!!」
まったく!照井君は、一言よけいだ!!まったく…学のないやつはこれだから困る!!
座ると、照井君はニコニコと僕の顔を右上から覗く…
「山岸ってさ〜…何でメガネなの?」
「はぁ!?君は本当にお馬鹿だぁ!!
目が悪いからに決まっているだろう?」
こんな事もわからん奴と、一緒に行動する杉浦君が不憫でならん!!
「いや、そんなの解ってるよ…バカか?」
「///なっ!!」
「何で、コンタクトにしないのかって…事だよ。
高校生なんだから、お洒落とか気になるだろ?」
「コンタクト?!必要性を感じない!メガネで十分見えるし、勉強に支障はない!」
僕は、メガネをクイッと上げた
「まっ…そりゃそ〜だけどよ〜…
杉浦とか俺みたいに…髪の色とか少し明るくしてみるとか…思わないの?」
「!!君達……じ…地毛じゃ…なかったのか…」
僕は、右に座る照井君の頭をまじまじと見る…
「え――――…嘘だろ?地毛だと思ってたの?
つ〜か!俺は、昨日カラーしたから…昨日と違うのモロ分かりだろ〜が!!
俺の見た目とか…興味なし?!」
照井君は、ワタワタと俺に髪を見せる――――…
