
山岸君と照井君
第23章 癖になる―――……
僕は――――――…
なんて自分勝手なんだ……
中が疼くから…
入れて欲しいと頼んでおきながら…
痛い!苦しい!ばかりを考えていた…
下準備が不十分だと…
宏樹だって…辛いのに…
宏樹だって――――――…
締め付けられて痛いはずなのに…
さっきから…僕の……
心配ばかり――――――…
宏樹―――――…
宏樹…
宏樹―――――…
お前って奴は…
ど〜してそんなに………
「――…かっこいいんだよ」
僕は、しがみつくのをやめて…
宏樹にキスをした――――…
「///えっ…苑心…からキス?
えっ!え!な、何で泣いてるんだよ!?
そ…そんに痛かったか?!」
キスをした宏樹は…照れながら…
僕の涙に…あたふたしている―――――――…
「もう…痛くない……
それに…泣いてない――…」
僕は、なるべく…力を抜くように……しがみつくのを止めた――――――…
すると…
ギュウー〜〜〜っと…緊張していた入り口は…ふわっと解放され……
あたふたしていた宏樹の腰が…ずちゅ…と…更に奥に進んだ…
「んっぁ!!あっ―――…宏樹…!ゆっ…くり…してくれ……
感じる場所を……一緒に…探したいから…」
「は////!!はい!!」
だから………さっきから…
“はい!”って…畏まる返事…
おかしいだろ……
僕は、爪をたててしまった…宏樹の背中を…
ごめんね…を込めて……
抱き寄せた……
