
山岸君と照井君
第23章 癖になる―――……
やっと―――…
宏樹の熱が落ち着き……
ゆっくり――――――…
僕の中から…
出ていくのが解る――――…
身体が…ふわっ…と…持っていかれる…
目の前が…グニャリ…と…歪む…
だめ…だ…
限界――――…
目が…シュパシュパしてきた…
ね…眠い…
しかし…あの…危険な快感は…
何だったんだろう――――…
気になるけど…
怖い…
触っちゃダメな気がするけど…
気になる……
僕の中には……
まだ…何かあるらしい…
宏樹が…僕を…抱き締めながら…ベッドに…横になる…
男らしい……がっしりとした胸板…
そう言えば……体格のいい…宏樹は…
何故…何も部活をしないのかな…
運動…とか…得意そうなのに…
僕は、宏樹の胸におでこをつけ……
シュパシュパする目を…閉じた…
あ……宏樹が…
僕の髪を……撫でてる……
くすぐったいよ……
―――――…くす…ぐっ……
……たい……
