
山岸君と照井君
第30章 背中合わせ―――……
病室に戻ると……看護師が俺を探していた―――――…
点滴をしたいのに見当たらなくて焦っていたらしい…
指は痛いし…
痛み止ももらわないと…
岳心さんは、「後は、安静な!」と言って病室を出ていった――――――――…
性格悪いし…口が悪い人だけど―――――――――…
苑心には…
素を見せてたって事は…
気を許してたって事だよな…
何気に…家族を続けてくれていた人だったのかも…
俺は、そんな事を思いながら――――――…
不意に襲ってきた睡魔に…
目を閉じた―――――――…
苑心……
お休み―――――――…
また―――――…明日…
