
山岸君と照井君
第31章 愚か者―――……
「はぁ―――…まだ、そんな事を…
米屋…貴方に選択肢は無いと言いましたよね――――…
まぁ……足りない頭で考えてください――――――…
今日は、一旦帰します――…
ここに住み、俺の開業の手伝いをするなら――――…
今日中に…その鍵でここに戻ってきてください…
今日中に戻って来ない場合は――――――…
野垂れ死のうが…ど〜なろうが…しりません…
鍵と暗証番号を変えますから―――――…
貴方と俺は――――…赤の他人…無関係となります」
淡々と…眉一つ動かさず…
シンキングタイムスタートさせる…
「――――…岳心さん…」
岳心さんは、朝食を食べ終え…食器を片付けると…残ったコーヒーを口に流し込んだ…
「――――…さて、優雅に朝食を食べているようですが…
後、20分にはマンションを出ないと…遅刻をしてしまいます…
貴方と違って…俺は、忙しいんでね…これでも…」
嫌味が…俺の喉を刺激する…
俺は、残りの朝食を口に運び…食器を片付けた―――…
