
山岸君と照井君
第31章 愚か者―――……
【岳心side】
「―――――…大型犬だな…」
一仕事を終えて帰ると―――…
米屋が…玄関で寝ていた…
正直……邪魔だな…と…
思った…
「―――――…おい…米屋」
玄関で寝られると困るし、邪魔だ…
俺は、米屋を足で小突き…
目覚めを促す―――――…
「―――――…ぁ…岳心さん」
ムクッと起き上がる米屋の頭に寝癖があった…
一体…いつから寝てたんだ?
「夕方ですよ。
おはようございます…
そして、邪魔ですよ…忠犬でもあるまいし…
俺の帰りでも待っていましたか?」
俺は、皮肉をたっぷり込めて米屋の横を鼻で笑いながら通り過ぎる―――――…
「―――――…ええ…私は、忠犬になることにしました…
貴方の僕(しもべ)になりましょう―――――…」
はぁ…?僕……
俺は、通りすぎた米屋に振り向く…
――――――…米屋は、真っ直ぐ立ち…
俺を見つめている―――…
自分が見上げる感覚に…イラッとしたが…
米屋が――――…
俺を信じようとしたのかと思うと…
笑えて来た――――――…
「――――…そうですか…
俺は、中途半端は嫌いですよ?
やるなら……最後まで―――…
貴方には…しっかり働いてもらいます」
米屋は、深々と頭を下げる―――――…
「――――…疲れたからお風呂入ります」
俺が、風呂を洗いに浴室に向かうと……
すでに風呂の準備がされてあった―――――…
首を傾げながら…リビングに向かうと……
部屋は片付けられ…
キッチンや…食卓には…
夕飯の支度まで―――――…
「――――…米屋?これは?」
米屋が仕事のできる人材だとは解っていたが…
家事能力もあったのか?
「――――…同棲は初めてじゃないので…これくらいできますよ…」
俺は――――…
負けた気分になりイライラしたが…
深呼吸をして…
笑顔を作る――――――…
「同棲じゃないです同居です」
こいつ…ムカつく――――…
「―――――…大型犬だな…」
一仕事を終えて帰ると―――…
米屋が…玄関で寝ていた…
正直……邪魔だな…と…
思った…
「―――――…おい…米屋」
玄関で寝られると困るし、邪魔だ…
俺は、米屋を足で小突き…
目覚めを促す―――――…
「―――――…ぁ…岳心さん」
ムクッと起き上がる米屋の頭に寝癖があった…
一体…いつから寝てたんだ?
「夕方ですよ。
おはようございます…
そして、邪魔ですよ…忠犬でもあるまいし…
俺の帰りでも待っていましたか?」
俺は、皮肉をたっぷり込めて米屋の横を鼻で笑いながら通り過ぎる―――――…
「―――――…ええ…私は、忠犬になることにしました…
貴方の僕(しもべ)になりましょう―――――…」
はぁ…?僕……
俺は、通りすぎた米屋に振り向く…
――――――…米屋は、真っ直ぐ立ち…
俺を見つめている―――…
自分が見上げる感覚に…イラッとしたが…
米屋が――――…
俺を信じようとしたのかと思うと…
笑えて来た――――――…
「――――…そうですか…
俺は、中途半端は嫌いですよ?
やるなら……最後まで―――…
貴方には…しっかり働いてもらいます」
米屋は、深々と頭を下げる―――――…
「――――…疲れたからお風呂入ります」
俺が、風呂を洗いに浴室に向かうと……
すでに風呂の準備がされてあった―――――…
首を傾げながら…リビングに向かうと……
部屋は片付けられ…
キッチンや…食卓には…
夕飯の支度まで―――――…
「――――…米屋?これは?」
米屋が仕事のできる人材だとは解っていたが…
家事能力もあったのか?
「――――…同棲は初めてじゃないので…これくらいできますよ…」
俺は――――…
負けた気分になりイライラしたが…
深呼吸をして…
笑顔を作る――――――…
「同棲じゃないです同居です」
こいつ…ムカつく――――…
