
山岸君と照井君
第32章 好敵手―――……
俺は、グッと力の入った身体をお越し深呼吸をした…
良かった――――――――…
苑心は…一人で――――…
また…孤独と戦うのかもしれないと…
それだけが…気がかりだった…
俺には…家族もいる…
杉浦もいる―――――――…
でも…苑心は…大丈夫だろうか?と……
胸が苦しくなる……
心に寄り添い…抱き締めているつもりだが…
胸は締め付けられる…
でも―――――…大丈夫だ…
俺達には――――――…
味方がいるじゃないか…
俺は、泣きたくなるのを我慢して…
無理やり笑顔を作った…
よし…
雷心さん!見てろよ!!
俺は、負けないぞ!!
