
山岸君と照井君
第4章 独り占め―――…。
席に座り……
山岸にセットを渡す―――…
お〜お〜!すっげぇ…喜んでる…
マックだぜ?今じゃぁ…幼稚園児だって食ってるぜ?
「あっ!!照井君、お金!!」
「あ〜、いいって!付き合わせたお礼だ…気にすんな」
俺は、ジュースにストローをセットして一口飲んだ…
「いや!そ〜言うの嫌なんだ!!
自分の分は自分で―――…」
ったく…おごってやりたいのに…
頑固そうだなぁ…
「…なら……次……
次、山岸が俺におごれ!!
これと同じセット!な?
ハイ!決〜〜〜まり〜!
頂きます!!ほら、山岸も食えよ!」
山岸は、キョトンとして…
それでも!!って顔をしたが…
フン!!っと……
出来立てのポテトを摘まんだ――――…
“次”―――――…
山岸と――――…次がある…
そう思うと…
ちょっとワクワクした…
