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山岸君と照井君

第33章 手紙―――……


――――…


泣いて…泣いて…







泣きつかれて―――――…



僕は、そのまま…寝てしまった…











すでに…お弁当箱の泡は…

消えて水分と共に……


僕の服に吸収されているだろう…






夏なのに…寒く感じるこの家で……


胸元は濡れて冷たいはずなのに…




温もりを感じ…安心した…





宏樹の…お弁当箱…









なぁ…宏樹――――――…





このお弁当箱…


イギリスに連れていってもいいだろ?






……宏樹の笑顔に会える気がするから…







次…会えるときまで…



貸しててくれよ……






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