
山岸君と照井君
第33章 手紙―――……
車は―――…とある一軒家?
連なってはいるが…一軒一軒はちゃんと独立している…海外独特の建築物の並ぶ町並みについた…
レンガのアンティーク風建物…
「お祖父様―――…ここは?」
お祖父様は、回りを満足そうに見渡すと…
その中の一軒のインターホンを押した…
「ワシじゃ、ただいま」
『―――はい』
すると…独特な雰囲気のある扉が開く―――――…
「長旅お疲れさまでした。
ぼっちゃんも…待っていましたよ…」
僕たちを…待っていたのは…
僕の実家で…家政婦をしていた…梅さん?!!
「うっ…梅さん?!な…何で要るんですか?!!」
「ワシが、お願いしたんじゃ…
ワシと…苑心の二人暮らし……
ど〜〜〜〜〜〜考えても無理だろ?」
お祖父様は、上着を脱ぎ…梅さんに渡す…
「で…でも!梅さんにだって…家庭があるのでは…そんな、お祖父様のワガママに付き合う事ないのに!」
