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山岸君と照井君

第35章 指先―――……


俺たちの事情を知っている母さんが…俺の背中を叩く!!


「――…痛って!」


振り向くと…「大丈夫よ」と…笑ってくれた…





苑心の両親も…このくらい寛大なら…


―――――…そんな事を考えながら…





俺は玄関を出た…




外は…ひんやり冷たく……


スーツの上に着たコートの襟を首に引き寄せた…




真冬の結婚式――――――…




冷たい雷心さんに…ぴったりな…





お日柄だ―――――…




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