
山岸君と照井君
第5章 お調子者――――…。
「まったく!!僕も、途中寄り道?道草?みたいな事はしたが!!照井君の様に目的を忘れたりはしたいぞ?
だいだい照井君は、ふらふらし過ぎなんだ!!
目的がはっきりしているのなら!!寄り道なんか必要ないだろ?」
「///はぁ!?ぁ!山岸、手!手!!」
照井君は、僕の手を焦るように握り返してきた…
「何?」
「///ぇ〜〜〜〜〜…何って…
何とも…思わないのか?この…ての繋ぎ方…」
「ん?何?」
僕は、繋がれた照井君と僕の手を見て…キョトンとする…
そこには、指の間に指を入れて繋ぐ繋ぎ方……
「////…え?…あれ〜」
僕は、この方が掴みやすくてそうしただけなのだが…
照井君は、顔を真っ赤にして…指をモジモジさせる…
「ちょっ、ちょっと!!指!くすぐったいから!!」
