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触れたくない。

第2章 二





私があたふたしているのもそっちのけで、七瀬さんが私の服に手をかけるから、慌てて制止の声をかける。




「ままま待って七瀬さん、あまりにも急じゃありませんか?!」



「まあ、急にしたくなったから」




しゅるり。帯を解きながら、当たり前のようにそういう七瀬さんに溜息がでそうになる。





でも、心の奥では喜んでいる自分もいて。




解かれた帯で手を縛られた時には、私の体は既に来るであろう快感を待ち焦がれるように火照っていた。




「ほら、熱い」



「、」



肌蹴た服の隙間から彼の冷たい手が侵入して、這うように手が動かされる。




「君の肌は心地いいな」



「ぁ…ッ七瀬…さん、」




這うだけだったその手は、どんどんいやらしくなってきて。




胸の膨らみに到着すると、ただ快楽を与える悪魔の手に変貌する。





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