
触れたくない。
第2章 二
しかもそこをなんの躊躇もなく激しく掻き乱され、我慢することは不可能に等しい。
「アッアッやだ…ッやめて…はあぁっンンッ七瀬さ…ッ!!」
「指”は”早く動かさされるほうが好きなんだろう?」
「――ッ!!!」
更に激しさを増すそれに、私の頭はしだいに真白く染められていく。
その激しさを物語るように、静かだった部屋はいやらしい水音が響き渡って。
その音に羞恥心をかきたてられる。
ただそれだけで、私の体は反応してしまうものになったのだ。
「アッアァッい…くッ」
「イく、七瀬さん…、ぁッンンンッ!!」
しかし、
「――、」
イく、という寸前で唐突に唇を塞がれたかと思うと、指はずぷりと抜かれた。
「ッンン?!」
と。
なぜ。と思う前に、違うものが私のナカに入り込んできて、ふっと息をとめた。
――とろけそうなほど熱い、それ。
目を開ければ、艶めかしく、少し苦しそうな七瀬さんがいる。
綺麗な黒髪は汗で濡れ、一層彼が儚く見えて。
「七瀬さん…、動いて…」
思わずそう言うと、七瀬さんは私の顎を掴んで引き寄せると口付けを落とし、
ゆっくりと動き出した。
