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触れたくない。

第3章 三




しかもこいつめ…地雷発言を…。



「別に今日だけじゃなくていつも用事なんてなかったよ」




強がってそうは言ってみるも、やっぱりもやもやとした、形のないものが広がって。



胸が苦しくて仕方がない。



今は一人で考えてた―――「じゃあさ、ちょっと付き合ってくれない」



「え?」



思わず目を見開けば、筧は手を離すことなく真剣にこちらを見ていて。




「お前にしか頼めないんだけど」




さらにこう言われれば、断ることもできず、頷くことしかできなかった。






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