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道の先…

第12章 小論文

他学年はもう部活が始まり、教員室前の廊下はほとんど誰も通らなかった。

聞こえるのは、私たち6人の声だけ。

わたしは主に芸術論について書いていた。

「芸術って言うのはさ、、、」

内田先生はタバコの臭いをまといながら、原稿用紙に書き出していく。

わたしはそれを見る。

後ろからは、中川先生とまなみの声が聞こえてきた。

どうやら彼女達は化学系の専門用語を使って何か書くらしい。

前からは伊藤先生先生とさとみの声が聞こえてくる。

さとみはどうやら国際的な問題について述べるようなものを書くらしい。

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