何度でも、君を。
第7章 逃亡。
「…紗羅、私ね…ここ最近ずっと生理が来てないの。」
「…え…。」
「…昨日、産婦人科に行ったわ。」
「…………。」
「…そしたらね…」
「…紗羅!!!」
「…早瀬…。」
遅いよ…
「大丈夫か…!?」
「…うん。ありがとう。」
キッ……!
早瀬はカンナを睨んだ。
見たこともないような…鋭い目つきで。
「カンナ…お前…。」
「会いたかったよ…早瀬くん…。いつ助けに来てくれるのかと思ってた…。カンナ…怖かったよー。」
バッ!!
「…俺に触れるな。」
「早瀬くん…。私の事…好きじゃないの?」
「…お前なんか好きじゃない…。」