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conqueror

第11章 愉悦

「ダメだよ。記念なんだから。」

彼がすかさず言った。

恥ずかしい気持ちも多分にあったけれど、少し嬉しくもあった。

彼女がシャワーを浴びて、その後、私もシャワーを浴びてきた。

最後に彼がシャワーを浴びに行ったので、彼女と2人きりになった。

「ルナさんは、いつから彼とお知り合いなんですか?」

「2年くらいかな。エリナちゃんみたいな感じで、Mの女の子を躾る手伝いを、コウが探していて、その時に会った。」

「そうなんですね。今日は突然だったので、最初は驚いてしまいました。」

「コウは私が来ること、言わないよね。あなたが驚くのが、見たいのよ、きっと。だって、嬉しそうだったよ。あなたを見ている時。」

「そうですね。彼は何も言わないですよね。」

彼女と目が合って、2人で笑った。

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