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conqueror

第12章 散歩

周りを見渡す。

彼の姿は見えない。

でも、彼からは多分見えている。

私の様子を伺っているのだろう。

バイブが私を震わせる。

周りに気付かれないように、人を探しているフリをする。

だけど、彼を探している余裕がない。

動き始めたバイブが、落ちてしまうんじゃないかと、気になってしまう。

落ちないように、力を入れると、体にぴったりフィットして、更に感じてしまう。

バイブを伝って、足に愛液が滴れている。

コウさん、どこにいるの?

どこで、私を見ているの??

普通に立っているつもりだけれど、体が時折ビクッと撥ねてしまう。

腰から下が震える。

彼が見つからない。

携帯に電話する。

「もしもし、コウさんですか?どこにいるの?」

「近くまで、来てるよ。」

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