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conqueror

第12章 散歩

いつもと反対側の出口で、彼と待ち合わせた。

今日は、彼に言われて、浴衣を着ている。

自分で帯が結べないので、作り帯を用意してつけた。

浴衣に合わせて、髪もアップにしてみた。

いつもの自分と、雰囲気が違うから、彼がどう思うだろうと思ったら、それだけでドキドキした。

お祭りの時期だからか、思っているよりも、たくさんの人が浴衣を着ている。

私は着慣れない浴衣を着て、モジモジしながら彼を待っていた。

私は、この間彼に渡されたバイブを入れて、駅前の広場にいる。

下着もつけていないので、バイブが落ちないか不安で、落ち着かないのだ。

たくさんの人が出たり入ったりしていて、彼が見つからない。

その時だった。

不意にバイブが動き始めた。

多分、彼が近くにいる。

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