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conqueror

第13章 艶麗

何度も何度も、体位が変わる度に、逝ってしまう。

彼を感じて、ただ、逝き続ける。

彼が私を激しく突き動かす。

この世界に、自分が存在していないのではないかと、思うくらいに。

体の中から、全部溶け出して、意識も何もかも、消えてなくなってしまいそう。

ひたすら、逝かせてくださいと、お願いし続けた。

どのくらい、時間が過ぎたのだろう。

彼もまた、私の中で果て、ゆっくり私の横に寝そべった。

彼の鼓動が聞こえる。

そして、彼の温もりも感じる。

彼の大きな手に浮かんだ血管や、キレイに剃られているヒゲや、うっすら体に浮かんだ汗を見ている。

彼の体の全てが愛おしく感じる。

私の体が、彼の体を愛している。

彼の体から、離れたくないと。

ずっと彼の体と一緒にいたいと。

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