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conqueror

第7章 春夢

今までとは違うって、どうなるんだろう?

彼の言うように、気持ちいいところまできたら、走り抜けないように、ガマンしようと思った。

体が快感に溺れている。

それを抑えるように、力を抜いて、意識を集中させる。

ゾワゾワするような、そして、時折ゾクッとするような快感がくる。

力を入れたり、抜いたりしているうちに、逝きそうな状態のまま、逝かずに漂う。

夢の中を歩いているみたいに。

それは、今までのような、鋭く激しい快感だけではなくて、永遠に続いて欲しいと思うような快感だった。

ずっと、このままでいたい。

「でも、あぁ、ダメ。」

「エリナ、ぼくも逝きそうだ。」

「コウさん、お願いします。私と一緒に。」

「エリナ。」

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