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conqueror

第7章 春夢

ホテルを出ると、いつものように、駅まで送ってくれた。

「これから、忙しくなるから、しばらく会えないと思う。」

「しばらくって、どれくらいですか?」

「うーん、はっきりとはわからないけれど、一ヶ月は会えないね。」

「そうなんですね。わかりました。」

なるべく、明るい声で言った。

セックス以外では、彼を煩わせたくない。

会えないのは寂しいけれど、それ以上に面倒くさいと思われたくない。

「その間に、君にはアナルでできるように、練習してもらうから。したことないでしょ?」

「えっ、あっ、ないです。」

「やり方はメールで、教えてあげるから、明日からちゃんとするように。」

彼はいつもと変わらない調子で言った。

車から降りると、雨はすっかりあがっていた。

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