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第8章 指示

街路樹が立ち並ぶ、大きな通り沿いにある店にいった。

レジを見ると、男性の店員がいる。

平日で、開店したばかりなので、客はほとんどいなかった。

それでも、緊張していた。

目的のコーナーに行って、さっと迷わずに買えばいい。

その方が印象が薄いはず。

店に入るまでは、そう思っていたけれど、実際に入ると、いらっしゃいませーと、勢いよく声をかけられたせいで、心臓がドクンとなった。

少し店を見渡して、衛生用品のコーナーへ向かう。

他の物に紛らせて買うか、それだけを買うか、迷っていた。

やっぱり、他の物と一緒に買おう。

先にカゴの中に洗剤とゴミ袋を入れて、その下に避妊具を入れた。

周りを見て、客がレジにいないのを確認する。

そして、レジに行った。

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