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conqueror

第8章 指示

「それじゃ、仕事に戻るけど、エリナは逝きそうになるまで続けてね。だけど、逝ったらダメだからね。」

そう言って、彼は電話を切った。

1人で、このまま続けるなんて、なんだか切ない。

それも、逝ったらダメだなんて。

そんなの、辛い。

そんな気持ちに反するように、体は快感を求めている。

これ以上求めても、辛くなるだけなのに。

指を動かすたびに、滴り落ちていく。

刺激でどんどん熱くなってくる。

とても気持ちいいところに、たどり着いて、体が中から溶け出していく。

あぁ、やめないと。

ここで、止めないと、逝ってしまうかもしれない。

もう少しだけ。

ダメ。

もう、ダメ。

本当に逝ってしまいそうな直前で、なんとか自分を止めることができた。

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