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第9章 月光

電車の人は私を見てない。

でも、私は見えている。

何本も電車が通れば、外を見ている人に、見られるかもしれない。

そう、思った瞬間、大きく心臓が鳴った。

「あぁ。」

「見られてるかもって思って、興奮してるんでしょ?」

そう。

私は、恥ずかしいと言いながら、感じている。

「指を入れてごらん。もう、濡れてるでしょ?」

下着の中に手を入れて、愛撫する。

彼の意地悪な言い方が、私を更に感じさせる。

また、電車がくる。

「あ、あぁ。」

「買ってきたバイブにゴムをつけて、アナルに入れて。」

半透明のピンクのバイブに、薄緑のゴム。

そして、後ろにバイブ、前に指。

声が出ないように、堪えながら愛撫する。

月明かりの下で、快感を貪る。

近づく電車を見ながら。

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