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conqueror

第10章 鼓動

ちょうど、一月経った頃、彼から来週会えるかメールがきた。

私は嬉しくて、すぐに大丈夫ですと、返信した。

1週間も前から、予定を聞いてくるなんて、初めてだったけれど、彼に会える喜びで、不思議に思わなかった。

会えない間に、季節が変わり、蒸し暑い日が続いていた。

待ち遠しい1週間が過ぎて、今日は彼に会える。

今日の待ち合わせ時間は、いつもより早かったので、急いで準備した。

袖と裾がシースルーになっている、涼しげなワンピースを着て、少しヒールがあるミュールを履いた。

いつもの待ち合わせ場所まで、電車に乗っていく。

電車の窓から、自分の部屋を見る。

この間は、こんな風に見えていたのかと思うと、赤面した。

思っていたよりも、見通しがよかったからだった。

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