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初恋

第4章 最後の時間



中に入ると英太が眠っていた。

綺麗な顔…
今にも起きて私の名前を
元気に呼んでくれそうだった。

「英太の嘘つき。ずっとそばにいるって言ったぢゃん。 あたしを残して死なないっていったでしょ!! 起きてよ。英太!もう一度あたしの名前を呼んでよ!」

英太のお母さんが隣で
静かに話し始めた。
「事故に会ったとき頭を強く打ったんだって。それが原因なんだ。 本当に今にも起きそうよね。 でも英太…冷たいの。 もう起きないの」

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