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複雑なトライアングル

第2章 ♥初めて

ベッドから落ちて、目が覚めた。

布団を抱いていたのか、変な体勢で。
今朝も目覚まし時計は役に立たなかった。


私は昨日徹夜で仕上げた荷物を横目に、
壁にかかっている制服を着た。

携帯よし、髪型よし、荷物は多分よし!


準備はできた。



次はゆっくりご飯……

といきたいところだが、時間がない。

漫画でよくあるアレをするしかないよね。


勢いよく階段をかけおりる。

そして、リビングに行き、パンをくわえて
出発だ。


「行ってきまふ!」


格好悪いとは思ってる。
でも、自分にとってはかっこいい出方だ。



~学校~



「…遅刻ったぁ」

「全然セーフだけど…」


玄関で息切れをしているのは私だけだ。
でも、変な目で見られているわけではない。


「はやく行こう。教室」

「う、うん……でも、ちょっと休ませて…」


ぜえ、ぜえというしかなかった。
リゼもさすがに呆れ、先に教室に行ってしまった。


~教室~



結局ドアの前で待ってくれていた
リゼちゃんを、私は尊敬します!


「遅い」

「まあまあ。ささ、入っちゃいましょ」


リゼはため息をつき、私の後ろについた。

ガラガラ、とドアを開くと、そこは
意味不明な世界だった。


椅子に取り付けられた大人のオモチャ。

全部ではない。
女子用、といったところだ。

しかもそれぞれ違う種類。

黒板には名前が書かれている。
さっさと自分の席に座れ、ってことね。

私の席は窓側の一番後ろだ。


オモチャは…とても大きい。
他のと比べ、断然これが。

他の生徒にジロジロ見られている。

挿れたことないんだよ?
難しいっていうか、痛いでしょうが!


リゼの席は私の前。

運が良い。わからないことがあったら
教えてもらおう。

じゃあ、初めにこのことを…


「リ、リゼちゃん…」

「ん?」


リゼちゃんは私の言うことをちゃんと
理解してから、考えてくれた。


「バイプで処女喪失…」

「嫌だああぁ。イケメンが良かったぁ」

「まあ……それは自己責任です」

「ええ…じゃあどうするの?」


リゼは下着を脱ぐ動作をした。


「わ、わかったよ…」


エレノアは下着を膝のところまで脱いだ。


「頑張れっ。一回いれちゃえば怖くないって」


私はそれを信じ、目を閉じて
そっと座った。

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