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複雑なトライアングル

第2章 ♥初めて

「~~ッ!?」


手を口でおさえ、悲鳴を避けた。


「ふっ…あ…//」


血が椅子に流れてきた。
とても痛い。しにそうなくらい。


「それで良し…あ、栞にはね……」


リゼは栞を開いた。

意識が薄くなる時もあるが、
踏ん張った。


「隣の席の男子がバイプのスイッチを
 操作する。好きにして良い。
 授業中にイカせるのはOK…らしい」

「うっ…そぉ」


リゼはハンカチで椅子の血を拭き取る。


「濡れてないのでやるのは酷かった…
 謝る。今度からなんでもやるっ」

「わ、かった…
 ……それで、隣の人はぁ…?」


「風雅。ドSっていう噂があるから
 気をつけて」


リゼはそう言うと、自分も椅子に座った。
少し甘い声を出して。

他の女子も少し声をあげている。
男子はそれを見て顔を赤くしている。

少し勃っている人がいたりした。


しばらくして、風雅と時雨が来た。
同じクラスとは…なんでだろ。


「お、おはよっ」

「…どんくらい大きい?」

「へっ? あ、あ~・・・大きいほう」

「へえ...」


風雅が少し笑った気がした。

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