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複雑なトライアングル

第1章 ♥入学試験

玄関に来た。

自分の下駄箱なんてない。


持ってきた袋に靴を入れ、

上履きを床に落とした。


さっきから心臓がうるさい…

自分では落ち着いているつもりなのに。


ふと周りを見てみると、

誰もいない。

下駄箱にはたくさんの靴が置いてあるが…


私以外の希望者はいないのかな?

それとも、私が遅すぎ…………


うん。きっとそうだ。

時計はまだはやい時間だけど…


学校の栞を握り、廊下を歩く。



教室からは色々な声が聞こえてくる。

内容は確認できないけど。

変な声も聞こえてくる。

気にしない、気にしちゃいけない。


先を急いだ。

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