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複雑なトライアングル

第1章 ♥入学試験

“入学試験者の方はここへ!”


ご丁寧にそう上書きされた

相談室に入った。何も考えずに。


ガラガラッ...



「おはようございます…」


遅れてすいませんでした、という

言葉を言うことを制御したモノが目の前にあった。


「うわああああぁぁ!?
 セクハラ、セクハラああぁ…むぐっ」


口を塞がれた。

隣にいた女の子の手によって。


しかも、その女の子は物凄い美少女!

人形みたいで、同じ人間だなんて思えない。

このかわいさは罪だ…


女の子は口元に指をあて、

「しー」と静かな声で言った。


そして、ようやく手を外してくれた。


よくこの女の子は驚かないな…


だってさ、目の前には男性のアレが…

天に向かって立っている、元気なアレ……


すると、女性がどこからか出てきた。



「お集まりいただけましたね。
 入学試験は、校長と教頭を10回イかせる
 ことです。では、始めっ!」


まだ混乱状態の私はどうすることもできなかった。

恋愛経験なしなんだよ?

中学のときは眼鏡で、今、コンタクトにした

ばっかりなんだよ?

まったくモテなくて…あ、無駄話がッ。


校長と教頭はもう“おじさん”と呼ばれてそうな

お年頃だろう。



私はただ慌てていた。

すると、女の子はすぐ行動にでた。


私は反射的に真似をした。


まず、相手の前に立ち、しゃがむ。

それで一回コレを握って……


口に含む。



「んッ…んん」



あまりの大きさに驚く。

口に入りきらない…これ以上入ったら大変だ。


なんとか舐める。

どこらへんがいいんだろ…



「はっ…う…」


ここか。

そこに集中して舐める。


自分、今変なコトをしてるなぁ…

なんでこんなことを…?勉強は?



ドピュッ


口の中に何か出てきた。

苦い…それがたくさん。


一度口を外し、それを手のひらに…



「おお、そそるねぇ」


よく見ると、アレの大きさは変わっていない。

…というか、もっと大きくなってる?



「ちょっとあなた」

「はひッ!?」


いきなり女性に呼ばれた。

顎で女の子をさす。


私は口から液体を垂らしながらそちらを見た。



それは衝撃的だった。

今、私が口から垂らしているものを飲んでいるのだ。

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