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ココロの恋心

第3章 恋に気づいて

定番のお散歩コース。
いつものように公園へ向かっていた時のこと。


『でさ、彼女がさ、、、
あの本好きだって言っててさー笑』

先輩が言った。


(…彼女?今間違いなくそう言った、、、よね?)


「先輩?彼女いるんですか?」

話の内容も全然入って来なくて、
先輩の話を途中で遮り、
そう聞き返した。


『うん…言ってなかったっけ?
よく喧嘩するし、あんまり一緒にいないけど。笑』

先輩は、はははと苦笑いする。

「そうなんですね…はは」

急な先輩からの言葉に、
私も苦笑いする。

『でも、本なくてさ、
予約しようかなーと思ってるんだけど。』

先輩が話を続けている。


私。

頭の中が、胸の中が、、、


ぐるぐると黒い感情が

渦巻いて、

何も考えられない。


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