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ココロの恋心

第4章 略奪?

どのくらい時間が経っただろうか。

わからないけど、
少し落ち着きを取り戻してきた。

ポツリと呟くように言った。


「…先輩、
先に帰ってください。」

消え入りそうな声で

やっと
沈黙を破る。


ギュッーーー



繋がれたままの手に力が入る。


『…俺と



いたくない?』

俯いていた
顔を上げると
哀しそうな色の瞳と
目が合う。


「…今は…
ツライです。

私…
あきらめるので、
彼女さん大事にして下さい。」


なぜか冷静に言葉が出てくる。

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