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そして舞と玲花は魂が抜けたような表情で教室のドアを開けた。先生とクラスメイトはすごく驚いた顔をした。

先生「お…お前ら何があった？どうして遅刻した？」

しかし舞と玲花はずっと下を向いたままだ。

先生「………あと、佐堂は知らないか？お前らいつも一緒に登校してるだろ？」

舞はハッとして先生の腕を掴んだ。

舞「せ…んせっ…！！あ、あ、茜音が…茜音がぁっ！！」

舞はどんどん涙が溢れ出てきて、言葉も出なくなった。そこで玲花が口を開いた。

玲花「……茜音さんは……登校中、な…亡くなりました…」

先生「……へ？」

クラスメイト達「う…うそだろ…？」「え？茜音が？なんで！？」
「冗談だろー」「何があったの？」

一気に教室が騒がしくなった。玲花は冷静だなと舞は思ったが、よく見ると、涙をこらえていることがわかる。玲花でもこんな顔をするんだなと思った。

先生「待て待て待て。ちょっと話を聞く。お前らちょっと自習してろー」

そうして舞と玲花と先生、そして校長先生と、会議室で話し合い？が行われた。

校長先生「はい。では何があったか、正直に言いなさい。」

舞「今日……朝、私と玲花と茜音で登校していました…」

玲花「それで私と舞は話に夢中で、茜音をほっといてしまったんです。」

黙々と話は続ける。玲花は涙が出て、なかなか話せないようなので、代わりに何があったのかを舞が全部話した。