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先輩とは真逆です

第6章 付き合って分かること

そしてあっという間に下校時間になった。心臓はこれでもかと鳴り響く。
約束した正門前に歩いて行くと笑顔で手を降っていてくれた。


「洋一さん!お待たせしました」
「じゃあ帰ろっか」
「あ、あの…」
「ん?」


何度も心の中で練習した台詞を口に出す。


「ぼ、僕も洋一さんが好き…です。付き合ってください!」
「……うん、よろしくね。じゃあ手、繋いで帰ろっ♪」
「え!?あ……はいっ」
「恥ずかしい?」
「…少し恥ずかしい、です」


それでも温かくて嬉しかった。


「夏樹の初恋っていつ?」
「えっと…うー……今回が初恋だと思います」
「俺と一緒だ!俺中三の電車」


そういえば恋したことなかったな…クラスメートが話してても入って行けなかったかな。

でも今が幸せならいっか!


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