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先輩とは真逆です

第6章 付き合って分かること

朝駅前に行くとまた洋一さんに先を越されてしまった。

何分前に来てるんだろう…?


「おはよ!夏樹」
「おはようございます!」
「じゃあ…」


――チュッ

唇に触れる洋一さんの唇。それは僅かに音のある、優しいキスだった。

…ん?キス
…………え?


「ええっ!?」
「おはようの、キス。嫌だった?」
「そういうことじゃなくて、人目が気になって…」


だってここ、外だよ!?しかも駅前だから人多いし!


「ごめんごめん…じゃあ行こっか」
「はい!」


少し歩いたところで洋一さんが止まる。


「………?」
「敬語やめない?タメ口でいいよ、付き合ってるんだし」
「は…うん」


なんか緊張するなぁ…

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