
ドSメガネ王子☆
第2章 入学式
なに、この人。
「つーか、お前みたいなの、俺に釣り合うわけねーだろ
整形してから出直せ。」
冷たくて、私を睨みつけるような鋭い目。
朝はあんなに優しかったのに。
私の顔をみて、触れていた手を離すと、
「めんどくせーからなくんじゃねーぞ。
あと、俺らが話したことはだれにも言うな。」
あーーめんどくせー
そういいながら校舎に帰って
いこうとする王子。
私は、ほんとうに王子のこといい人だなって
優しい人だなって、おもったのに。
遠ざかる王子の背中をこのままみているのは
無理だった。
私は気づくと叫んでいた。
「私は!周りの人たちとは違うから!
たしかにあなたのことかっこいいなとは思ったけど、
でも!優しい人だと思ったから!だから…」
次に言う言葉が思いつかなくて、
だから…で止まってしまう。
王子はびっくりした顔をしていた。
王子が私のほうへ来る。
「え?な、なに…おう」
じ。
続けようとしたのにそれは叶わなかった。
瞬間に私の唇は塞がれた。
