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新‼経済・世相愚問放談

第13章 江戸時代~現代迄の教科書展で感じた事

他家へ嫁ぐ時の心構えの最初のベージで「他家へ嫁ぐ際は、夫・舅・姑の言う事を良く聞き、嫁ぎ先に可愛がられる様に成りなさい、他家で可愛がられず不平不満を申して実家に戻されるわ、嫁の親の教育が悪い」と言う一文は、当時の日本の生活規範を偲ばせます

現在の価値基準だと男尊女卑と取られるのは、戦後の価値基準から来る物ですね

戦前迄は、女子にはこの様な道徳教育が成されていた様です

男女関わらず戦前にあった礼儀作法教育では、「朝学校に出かける時も、お使いや遊びに出かける時も、正座して両手を着いて両親・祖父母に、行って参りますと挨拶しましょう」「帰宅したら正座して両手を着いて、只今帰りましたと挨拶しましょう」と書かれていました

ここ迄徹底すれば、両親・祖父母に逆らったり生意気な態度を取る子供は少なくなるでしょう

現代でもキチント挨拶する礼儀作法教育はやった方が良い様な気が致します

両手をついて正座は兎も角

更に戦前迄の道徳教育では、先生・両親・祖父母を敬い、尊敬しなさいと1ページ目に書かれていました

この様な教育がなされていれば、先生を舐めて掛かる生徒など少なく成るでしょう

これも現代の教育に採り入れても良い様な気がします

教育勅語も全文を初めて見ましたが、簡単に言うと、天皇陛下云々はさておき、皆と仲良くしなさい、親兄弟を大切にしなさい、等の道徳観念が主な内容でした

決して戦時的・軍事的な物では有りませんでしたね

ただ、戦前の毎朝の教育勅語やラジオ体操、男の子は全員学ラン半ズボン丸坊主、女の子は全員お下げかワカメちゃんカット(ショートボブ)此をアメリカ軍が進駐して見聞きしたら、現在で言えば北朝鮮の様な異様な姿に見えた事でしょう?

私達が北朝鮮の様子を見て異様に感じる様に

アメリカ人からすれば、議会制民主主義では無く、立憲君主制の軍事独裁に見えても仕方無かったかも知れないと感じました

しかし戦前の教育に比べ、初等教育のレベルは確実に落ちている気が致しました

特に、数学は小学2年生で万の桁の足し算引き算が有りましたから尚更ですし、礼儀作法や道徳教育は寧ろ戦前の教育の方が優れていた様に個人的には感じました

現代日本はまだまだ教育改革が必要な気が致しました

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