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新‼経済・世相愚問放談

第32章 ドイツに於ける移民問題・日本も他人事では無い

ドイツは最近ギリシャ問題が最大の懸案になっている様に報道されておりますが、ドイツ国内では、難民問題が最大の懸案になっております


川口ロマーン恵美女史の論文より
現代ビジネスから引用

『ドイツが抱える最大の問題はギリシャ危機ではない。激増する「難民」だ 頻発する難民お断りデモ、受け入れ宿舎の放火……

2014年には、20万2千人以上がドイツに亡命を申請しました。今年は、すでに17万9千人に達しているため、14年を上回るのは間違いないでしょう。

ドイツの難民問題で注意しなければならないのは、シリア、イラク、アフガニスタンなどの「紛争地域」からの難民と、バルカン半島からやって来る「経済的難民」は別という点です。ドイツは、経済的難民は受け入れていません。

というわけで、アルバニアやコソボなどから経済的理由でドイツに難民申請をしても、受け入れられることはありません。問題は、難民申請の却下までの審査期間が、普通に一年以上もかかってしまう点です。

一年に20万人の難民・・・
最早人権論で片付けられる範囲を越えています

難民受け入れ反対を訴え、破壊活動に走るドイツ過激派が出るのは当然な気が致します

しかし、彼等経済難民が、ドイツに移住出来ないにも関わらず、ドイツを目指す理由が此方です


上記川口女史論文より

チャンスのない難民がなぜやってくるかというと、まず、審査結果がでるまでに時間がかかることがわかっているからだ。現在、管轄の部署は、どんなに人を増やしても審査が追いつかない。結果が出るまで早くて半年、遅いと14ヵ月もかかる。ドイツの役所には、審査を待っている申請書が24万通も溜まっている。

しかも、待っているあいだは、衣食住のほか、月々のお小遣いも出る。バルカン半島の平均月収が300ユーロほどであることを考えれば、これは大きい。子供を3、4人も連れていれば、一家であっという間にその二、三倍はもらえる。

そのうえ、一番の魅力は医療だ。バルカンでは、貧しい人にとって医療は高嶺の花だが、ドイツで難民申請をしているあいだは、無料で医療が受けられる。だから、病気の治療を目的で来ている人も多いという。


外国人生活保護とは違いますが、ドイツにもこの様な難民保護制度があるんですね

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