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不良に良好

第4章 4



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午前6時55分。
俺に抜かりはない。

頭上にはまだ薄暗さが残る空が広がり、秋の冷たい空気が鼻をつんとさせる。



ガチャ…


恐る恐る開いた玄関から、そいつが顔を出す。


「あっ…」

「おはよ。」


俺はズボンのポケットに突っ込んでいた右手を出して、昨日のようにヒラヒラとする。


「おはよう…」

眉間にシワがよっている。

やっぱコンタクトきついのかな。








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