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不良に良好

第8章 8




「…」


やたらと視線を感じる、てか見てる。

よほど気になるんだろう、時々陽太は箸をとめ
じっと見つめてきた。


「あの…」

遂に話しかけてきたよ。

「コレはねー、ビーズだよ」


「…!すごい、凄い」


陽太は馬鹿にするでもなく、ホンモノの感動を目に宿していた。


「ふふ、どーも」


「今は何を作っているの?」


「たぶん…うさぎ?」


胴体しかできてないから、今ならネコにもクマにも、タヌキにもなる。


でも



たぶんうさぎを作りたい、俺は。






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