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bug's panic

第1章 遭遇


「あー、めんどくせぇ」

俺は、東城将吾、社会人。
大学を卒業して、適当な企業に就職した。

毎日が

つまらん。

何か刺激でもないのか、
毎日つまらない仕事をして、毎日同じことの繰り返しをして糞して寝る。

一時は会社を辞めて起業しようと思ったが、ダメだった。自分は社会不適合者かもしれない、、。

「おはようございます」

「おう!おはよう将吾!」

こいつは吉川慶喜。俺の同期であり、親友だ。
生まれた日も同じで、生まれた病院も同じで幼稚園も小学校も中学も一緒だった。高校で離れたがまさか同じ就職先とは、、。正直嬉しかったがこいつの性格上あまりそんなことは言いたくない。

「テンションたけーな、慶喜」

「昨日の都市伝説の番組見たかよ!今日人類は滅亡するんだ。あの古代文明の有名な書物にそう書いてあるんだよ!何が起こるんだろうな!」

「相変わらずばかだな、こないだもそんなこといってなんもおきなかったじゃねぇかよ、、。」

こいつはいつも、こんな話をしてる。都市伝説やUMA、そんなものが大好きなのだ。慶喜いわくロマンを感じるらしい。俺には理解できないが。

「また信じてねーだろ!」

「はいはい、とっとと仕事おわせんぞ、今日飲みいくぞ、そん時聞いてやるよ!」

「まじか!おごりか!よし!早く終わらせんぞ!」

こいつがいるから仕事を続けられる気がする。そんなこと面と向かって言えないが。

ん?なんだあれは、、
突如、空から謎の赤い雨のようなものが降ってきてるのが窓から見えた。
あたりがざわめく。
特に慶喜の顔が青ざめている。

「どうした、慶喜」

「昨日番組で言ってたのと同じことが起きてる。話だとこのあと、あの予言書には世界の支配者が変わると書いてあるんだ。」

そんな馬鹿な、俺は言葉を返せなかった。信じられるはずもない。いつもどおりの日常に突如として現れたその赤い雨はいつも会社から見える景色をかき消すほど降り続いた。
まるで俺たちと世界にカーテンを敷かれたようだ。

そのときだった、窓ガラスが割れ、何かが侵入してきた。

自らの目を疑った。

俺の目の前にいるのは

トンボだ。

俺たちの世界のトンボではない。
でかすぎる、、
3メートルはあるだろう。
昔で図鑑で読んだことがある。トンボは肉食だと。
刹那俺の横にいた社員が消えた。

赤い鮮血を飛ばしながら。

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